老犬が突然ふらふらと歩く。立ち上がれない。眼球が振れている!
そんな様子が見られたら、前庭疾患の症状かもしれません。老犬にはよく起こると言われています。
名前はよく聞くけれど、実際どういう病気なのか、しっかり知識として分かっておきたい病気ですね。
どんな原因があるのか、症状についてはどのようなものか、回復しても再発しやすいと言われている前庭疾患のワンちゃんの日常生活でのケアについて調べてみました。
目次
老犬に多い前庭疾患の原因とは?
高齢犬に多い前庭疾患。前庭というのは。耳の奥の神経の一部「前庭神経」のことを言います。三半規管は聞いたことがありますね。そこに異常が出る病気です。
人間でいうとメニエール病に似ているのかなと思いました。調べたら前庭疾患は犬の病気のようです。
人間が三半規管でバランスを取っているのと同じで、犬も三半規管によって体のバランスを保っています。そこに異常が出たために平衡感覚を失ってしまいます。
平衡感覚を失ってしまうとフラフラ目が回る状態になります。
前庭疾患の原因は、脳腫瘍や脳梗塞などの脳の病気、内耳炎や甲状腺機能低下症などで三半規管に障害が出たことなどが考えられます。
中型犬や大型犬のワンちゃんは甲状腺機能低下症になりやすいそうです。
原因がわからない突発性の場合も多く、それは老犬に多く見られるものです。特に問題なく元気にしていても、ある日突然起こることがあるので怖いですね!
予防は大変難しいので、何かおかしい!と症状が出たらすぐに病院で診察してもらいましょう。
まずは動物病院ですね。そのあとに口コミなどでも信用できるサプリを併用したり飼い主さんは考えてあげると良いですね。
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突発性前庭疾患になったワンちゃんは食欲が無くなることが多い
前庭疾患になりフラフラ状態になったワンちゃんは症状が出ている間は食事は出来なくなってしまいます。
でも老犬の場合は、食事をしないと生命に係わってきます。点滴など獣医さんに対応してもらうことも大事ですね。
少し落ち着いて来たら、老犬に負担がなく高たんぱく低カロリーのドッグフードを与えると安心ですよ。
ふやかして食べさせるなどして工夫をするとワンちゃんも食べてくれます。
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老犬に多い前庭疾患の症状
前庭疾患の主な症状は、めまいやふらつき、まっすぐに歩けない、首が片方に傾く、眼球がグルグル回っているなどです。
歩こうとしてもうまくバランスが取れないので、グルグル回転するような行動になったりします。重症になると歩けず、倒れてしまいます。
首が片方に傾く症状は回復しても少し残る場合があります。眼球が振れて気分が悪いためにおう吐したり、食べないことも多いんです。
と言うか、食べられる状態ではないです。
治療は経過観察と対症療法で、改善するまで安静ということになります。
老犬が前庭疾患の後回復するまでと再発について
前庭疾患は4日間ほどふらつくなどの症状が見られ、それ以降はだんだん回復に向かうことが多いようです。
入院しての治療ということもありますが、飼い主から離れる不安でパニックになることもあり、家での看護ということになる場合が多いようですね。
重症ではない場合、または少し症状が落ち着いて来たら、ワンちゃんにとって精神的に安心できて経済的な負担もない家での看護が望ましいですね。
また入院してもしなくても、根本的な治療はできません。その後再発しやすい病気です。自宅でもしっかり観察して看護する体制を整えましょう。
なかなか食欲が出ないことが多いです。匂いの良いものを用意したり、脱水症状を防ぐためにスポイトなどで水分を与えたり、犬用ポカリスエットなど試してみてもいいですね。
めまいをおこして倒れる可能性があるので、犬が行動する範囲でぶつかってけがをしないようにしてあげます。家具など移動する必要もあるかもしれません。
狭いところに入ってしまうと抜け出せないので、すきまなどをふさぎます。フローリングなど滑りやすい床は滑り止めのマットなどを敷いて足腰の負担を減らしましょう。
犬が自分で動きたいようならば、ハーネスなどを使って補助してあげることも大切です。動けなくなってしまうと、痴呆になる可能性が出てきます。
回復状態にもよりますができるだけ散歩には行き、外の刺激を受けられるように工夫しましょう。
マッサージやハリ治療、お灸も効果がありそうです。人間も気持ちよいものは一緒ですね。
命にかかわる病気ではないので、安静にして時間をかければ症状は改善します。
ただ、可愛い愛犬のこと、そんなに冷静ではいられないものです。老犬との暮らしはちょっとした体調不良でも急に悪くなったりします。
気になることがあったら、症状をメモに書き留め、獣医さんに伝えるようにすることも必要ですね。飼い主がパニックになっていたら正しい判断ができませんから。
まとめ
「突発性前庭疾患」老犬に多いこの病気。いきなりなのできっとおろおろしてしまうと思います。最初のピークは24時間とありました。
その後はある意味、犬の生命力にもよるものかもしれません。ご飯を受け付けないことも犬が自分でそれを選んでいるとも言えます。人間は犬の身体と気持ちを尊重しつつ、サポートするだけなのかも。